何もできないわけじゃない! 赤ちゃんの驚くべき能力
判別・認知をする力
生まれて間もない頃からきちんとお母さんを認識している赤ちゃん。生後間もない赤ちゃんの状態をサーモグラフィーで観察すると、お母さんがそばにいるときと部屋の外に出ていったときで赤ちゃんの顔の皮膚温が異なることが確認されています。生後3か月から4か月になると、表情が出てくるようになって赤ちゃんが感じているストレスや感情が大人にも伝わってくるのですが、まだ生後1か月から2か月の赤ちゃんでも、しっかりと心の変化があることには驚かされますね。
モノマネをする力
生まれてすぐに発揮されるこうした能力は、誰かに教わって身につけたものではなく、遺伝子により生まれつき備わっているもの。そして、赤ちゃんのさらなる成長の手助けをしてくれるのがモノマネです。
生まれて間もない赤ちゃんであっても、ママが抱っこしながら舌をゆっくり出して見せると赤ちゃんもマネをするように舌を出そうと口をもごもご動かしてみたりします。例えば、「おすわり」や「はいはい」がうまくできない赤ちゃんが、同じ月齢の上手にできる赤ちゃんたちと接した数日後に、突然できるようになったりします。
誰かがマネすることを教えなくても、赤ちゃんが外の情報をとりこみつけ加えるべく行うモノマネするチカラは、すでに赤ちゃんのなかに組み込まれているプログラムなのです。
赤ちゃんに秘められたこのような不思議なチカラを知ると、赤ちゃんの表情や行動を見守ることがより一層楽しくなりませんか?