保育園では就学前にどんなことが学べるの?
就学までに身に着けておきたい「基本的な生活習慣」
日常で繰り返される生活の基本行動を「基本的な生活習慣」といいます。乳幼児の基本的な生活習慣は、生活に必要な活動ができることを目標としていて、おもに次の5つが挙げられます。
食事
きちんと食事を摂ること。とくに朝食をしっかり摂ることが1日の活動エネルギーの元となるため重要です。
睡眠
睡眠には成長ホルモンなどによって脳や体を成長させる働きがあるため、年齢ごとに必要な睡眠時間をしっかりとることが大切です。
排泄
赤ちゃんの時はおむつに排泄をしますが、幼児期からのトイレトレーニングを経て、就学前までに自分で最後の処理までできるようになることが必要です。
清潔
衛生面を保つということ。手洗い、うがい、歯磨きなど自分を清潔にしたり、掃除をするなど身の回りを清潔に保つことが健康な体作りにつながります。
衣服の着脱
最初はパパママに着替えを手伝ってもらいますが、自分で衣服を脱いだり着たりできるようにならなければいけません。
文部科学省が2006年に発表した「文部科学白書」の「子どもの基本的生活習慣の育成に向けた取組」では、「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という成長期の子どもにとって必要不可欠な基本的な生活習慣が大きく乱れている点を指摘していて、とくに「子どもの就寝・睡眠時間」と「子どもの朝食」を取り組むべき課題として挙げています。
ちなみに、原則1日11時間開いている保育園では、食事や睡眠の時間も含まれています。そのため年齢の低いうちから保育園に通っている子どもは生活習慣などを身に着けるのが早いといわれています。