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子どもを褒めるとどんな効果がある? 「自己肯定感」を促す褒め方とは?

どう褒めるかによって、子どもの取り組み姿勢が変わる

それでは、どのように褒めるのがよいのでしょうか。子どもの褒め方については、以前から盛んに研究されていますが、有名なのは、2007年にスタンフォード大学が発表した「子どもの努力ではなく持って生まれた才能を褒めると、学習意欲が低下する」とする研究結果です。

これは、子どもたちにテストを受けさせて、「頭いいね」と能力を褒めるグループと「がんばったね」と努力を褒めるグループで、2・3回目のテストへの取り組み姿勢がどう変わるかを比較するというもの。

実験の結果、2回目のテストの難易度を選ばせたとき、能力を褒めたグループは1回目と同じレベルの問題を選択、努力を褒めたグループは1回目より難しい問題を選択するという傾向が。
また、1・2回目より難しい3回目のテストでは、能力を褒めたグループは「自分は頭が悪い」と落ち込み、努力を褒めたグループは「もっとがんばろう」と積極な姿勢が見られたとのこと。

わかりやすくいうと、成果を褒められた子どもは、次のテストでも「頭がいい」と褒められたくなるため、難しい問題にチャレンジして間違ってしまうリスクを避けて、確実に正解できる方法を選んでしまう。一方、プロセスや努力を褒められた場合は、「努力すれば褒められる」と思うため、チャレンジングな行動につながるということですね。

このことからも、大事なことは漠然と「褒める」ことではなく、「何(どこ)を褒めるか」ということのようです。