心身の発達に影響あり!?子どもの夜ふかし改善法
「睡眠」への意識が低い日本の状況
睡眠が大切なことを認識している人は多いと思いますが、その一方で、日本の子どもは諸外国と比べて夜ふかしで睡眠不足の傾向があるようです。年齢によって異なりますが、夜寝と昼寝の総睡眠時間が他国と比べて30分から2時間ほど短く、就寝時間も未就学児で21時半前後、10歳前後になると22時以降が主流で、欧米諸国と比べると1時間以上の差があるそうです。
ちなみに大人も同様で、諸外国と比べて睡眠時間が短いというデータがあります。しかもこの状況について「睡眠不足」を認識していない家庭も多く、日本は、睡眠への意識が比較的低い状況にあるとのこと。平日は学校や仕事に遅刻しないように早めに起床しているけれど、休日は起床時間が遅くなり、睡眠時間が長くなる傾向がある家庭も多いのでは。これは平日の睡眠不足を休日に補おうとする結果で、慢性的な睡眠不足に陥っていることを如実に表しているといえるでしょう。
子どもの睡眠不足の原因
子どもの睡眠不足は、親のライフスタイルから大きな影響を受けます。ママが働いている家庭は、ママの労働時間が長いほど、子どもの就寝時間が遅くなることが統計で出ています。ママの帰宅が遅いと夕飯やお風呂も遅くなり、必然的に就寝も遅くなってしまいます。加えて共働き家庭では子どもが複数の習い事や塾に通う傾向があり、それも就寝時間が遅くなる要因の一つとなっているようです。
また、アジア圏全体で欧米諸国と比べて就寝時間が遅い統計があり、その要因として『添い寝』の習慣が挙げられています。幼い頃からの『添い寝』習慣で、ママと一緒に寝ることが前提になっていたり、ママが寝るまで起きていたがる傾向があることは否めません。