「きょうだいの子育て」は、コミュニケーションのバランスが大切
下の子が生まれて始まった上の子の赤ちゃん返りや毎日のように繰り広げられる「きょうだいげんか」。大人になっても仲のよいきょうだいに育てるにはどうすればいいの? そんな、きょうだいの子育てについてのポイントを紹介します。
ポイントは最初に上の子を見ること
下の子が生まれてから上の子が赤ちゃん返りしてしまった、毎日のようにきょうだいげんかしているなど、子育てに悩むパパママは多いようです。
きょうだいの子育てでキーとなるのは「上の子への接し方」。たとえば、上の子が赤ちゃん返りしてしまうのは「自分を見てほしい」というパパママへの切実なアピール。それまで独り占めしていたパパママの意識が下の子に向くことへの危機感の表れなのです。もちろん本当に赤ちゃんに先祖返りしてしまっているわけではありません。「自分も下の子よりも手がかかるよ」と赤ちゃんのようにふるまって自分に目を向けてもらおうというごく自然な行動なのです。
そのため下の子が生まれたら、「下の子以上に上の子を見る」ということを意識してみてください。ママが下の子の世話で手が空かないときは、できるだけパパに上の子を見てもらうなど、上の子を1人にせず、いつも誰かがフォローできる体制をとりましょう。ずっと側にいるのが難しいときは「下の子を寝かしつけたら、一緒に遊ぼうね」などと伝えて、上の子が自分で見通しを立てられるようにしてあげることも有効です。むしろ自分で見通しを立てて気持ちをコントロールすることも、じつは子どもの心の成長にとって大切な練習になります。