Twitterや新生児訪問でもマタニティブルー解消?
マタニティブルーは、妊娠期だけを指すものではなく、一般的には、産後数日以内にみられる一過性の感情の動きのことをいいます。出産の負担や慣れない育児に対する不安から50から80%の人が経験し、中には産後うつになる人もいるといいます。身近な対処法を考えてみましょう。
産後のマタニティブルーは、多くの人が経験するもの
「理想通りの出産じゃなかった」、「産後すぐに赤ちゃんのお世話が始まって、どうすればいいかわからない」、「もしかしたら私は育児に向いていないのかも」と、産後すぐのママを襲うのもマタニティブルー。産後2・3日の間に最も起こりやすく、2から3週間以内に収まることが多いとされています。これは、出産によるホルモン分泌の急激な変化によるもの。「私はハードな仕事に耐えてきたから大丈夫!」と思っている人でもかかってしまう恐れのあるものなのです。
多くの人は時間の経過とともに収まっていきますが、約10%のママは、その後産後うつにかかるという話も。初めての育児は慣れないことばかり。出産による体のダメージも残る中で赤ちゃんのお世話が始まります。最初は、2・3時間おきの授乳やオムツ替え、抱っこに明け暮れる毎日になるといえます。自分の思うように物事を進めることは難しいですし、生まれたての赤ちゃんとは意思疎通もできません。そんな中でブルーな気持ちにならない人の方が少ないともいえそうです。少しでも気晴らしができて、育児が楽しめるようになるためには、どうしたらいいのでしょうか。
新生児訪問を賢く利用しよう
各自治体では、生後2・3か月の赤ちゃんをもつママの自宅に、保健師や助産師が訪問します。そこで、赤ちゃんの発育の状態を見たり、自治体が提供している育児サービスについての案内をしてくれます。約1時間ほどですが、この機会をうまく使いましょう。初対面の相手に個人的なことを話すことに抵抗を感じるかもしれませんが、保健師・助産師は育児のプロ。産後の女性の揺らぐ心理を理解してくれます。誰かに話しをすることで心が落ち着いたり、「こんなことを考えてしまうのは自分だけではないんだ」と思えたりすることは大きな救いになりそうです。また、専門家に話を聞いてもらいたい場合は、カウンセリングを行っている病院や大学の紹介も受けられます。産後の女性を専門で対象とする機関もありますので、ぜひ利用してみましょう。