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麻しん(はしか)に注意 あらためて知っておきたいこと


昨今、海外における麻しん(はしか)の流行にともない、日本国内でも海外から持ち込まれた麻しんの感染事例が報告されています。また、海外渡航歴のない人の感染も確認されており、注意が必要です。

  • 麻しん(はしか)とは
  • 麻しん(はしか)の症状は?
  • 特に注意したいのはこんな方
  • 感染が疑われるときは

    麻しん(はしか)とは

    麻しん(はしか)とは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。空気感染、飛まつ感染、接触感染で、人から人へ感染します。麻しんの感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症すると言われています。
    麻しんに特効薬はなく、基本的に対処療法(病気の症状をやわらげる)を行うしかありません。
    一度かかると一生免疫が持続すると言われていますが、その一度の感染リスクが非常に高いのが麻しんの注意すべき点です。
    感染しないようにするためには、ワクチン接種が大切です。計2回の接種を受けることで、より高い予防効果が期待できます。

    麻しん(はしか)の症状は?

    感染すると約10日から12日後に発熱と咳・鼻水・目の充血など風邪のような症状が現れます。それが数日続いた後、
    ・口の中に麻しんの特徴とされる白い斑点(コプリック斑)が現れる
    ・いったん熱が下がった後、すぐに39度くらいの高熱が出る
    ・体に赤い発疹が出始め、全身に広がる
    といった経緯をたどります。
    合併症として肺炎や中耳炎を伴うことがあり、1,000人に1人の割合で脳炎を起こし、後遺症が残ったり、死に至ったりするというケースもあるといいます。

    特に注意したいのはこんな方

    麻しんは感染力が非常に強く、感染すると重篤な合併症を起こすことがあるので、決して軽視できない病気です。
    特に次の方は注意が必要です。

    ◆1972年10月〜1990年4月生まれの方
    この年代は、現在の麻しんワクチンの接種制度(2回接種)とは異なり、1回しか接種していないまたは未接種の可能性が高く、免疫が不十分な世代と言われています。麻しんは2回接種することによって十分な免疫が得られるとされているため、1回のみでは不十分です。
    現在報告されている麻しんの感染例の中には、この世代の大人の感染も多く含まれています。

    ◆1972年9月30日以前生まれの方
    この年代は、麻しんワクチンの定期接種が導入される前だったため、未接種の方が最も多い世代です。過去に自然感染して免疫を獲得している方も多いと言われていますが、感染したことがない場合は抗体を持っていないので、2回のワクチン接種が推奨されます。

    ◆妊娠を希望している方・妊娠中の方・そのパートナー
    妊娠中に麻しんに感染すると、肺炎などを合併しやすく、また、流産や早産につながる可能性があると言われています。しかし、麻しんワクチンは生ワクチンのため、妊娠中は接種することができません。
    そのため、
    ・妊娠前にワクチン接種を済ませておく(ワクチン接種後は、一定期間の避妊が必要)
    ・妊娠中に麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにする
    ・パートナーや同居家族など周囲の人も免疫を確認する
    といったことが大切になります。

    ◆0歳児のいるご家庭
    麻しんワクチンの定期接種は通常1歳から始まります。そのため、1歳未満の赤ちゃんは、まだワクチンで自分を守ることができません。しかも、乳児が感染すると重症化しやすく、入院が必要になるケースもあります。
    そこで、両親、祖父母、きょうだい、身近に接する家族など周りの人がワクチン接種や免疫確認を行い、赤ちゃんへの感染リスクを下げることが重要となります。

    感染が疑われるときは

    発熱や発疹などの症状がある場合は、外出を控えましょう。受診する際は、事前に医療機関へ電話で連絡し、「麻しんの可能性がある」ことを伝えたうえで受診方法を確認してください。
    また、麻しん患者と接触した可能性がある場合、72時間以内にワクチンを接種することで麻しんの発症を予防できることがあります。心配な場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

    <参考>
    麻しん(はしか)|厚生労働省サイト
    麻しん(詳細版)|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト