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知っておきたい! 「日本脳炎ワクチン」接種の延期

「日本脳炎ワクチン」接種の延期
2021年度(令和3年度)は、日本脳炎ワクチンを製造している2社のうち1社が製造を一時停止したため供給量が減少し、一部の方のワクチン接種のスケジュールが延期されています。今後の動きやスケジュールを確認しておきましょう。

日本脳炎とは

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスに感染した蚊(コガタアカイエカ)に刺されてうつる感染症です。一般的に1000人に1人程度、日本脳炎を発症します。発症した人の20~40%が亡くなってしまい、助かったとして45~70%に精神障害などの後遺症が残るといわれています。

おもな症状は、蚊に刺されてから7日~10日で発症し、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなど引き起こし、特に小さな子どもは後遺症が残ったり、死に至ることもあります。

人から人へは感染はせず、主に豚など動物の体内で日本脳炎ウイルスが増殖し、その豚を刺した蚊がまたさらに他の豚を刺すことで、広範囲にウイルスが広がります。
蚊が多く発生する夏場に注意が必要です。

日本脳炎ワクチンは、9歳までに4回接種

日本脳炎ワクチンは、生後6カ月~90カ月未満の1期に3回、9歳~13歳未満の2期に1回打ちます。1期は3歳で1回目と2回目を打ち、4歳で3回目を、2期は9歳で4回目を接種するのが標準的なスケジュールです。

ワクチン接種により、日本脳炎の罹患のリスクを75~95%減らすことができると報告されています。
しっかり免疫をつけるためにも4回接種を受けるようにしましょう。