幼児期「性」の教育は必要? 何をどう教える?
近年、思春期からではなく幼児期から行う性教育の大切さが注目されるようになってきました。どのように伝えていけばよいか、考えてみませんか。
小学生からでは遅すぎる!? 自分を守ることにもなる早期の性教育
小学校では4年生になると、「保健体育」でこれから起こる身体の変化や子どもが生まれるしくみ、命の大切さなどを教える授業があります。子どもがこの授業によって初めて「性」について知った、考えたという家庭も少なくないのではないでしょうか。
一方で、幼児期から教えていくことが大切という考え方が徐々に浸透してきています。とはいっても、自身が幼児期から性教育を受けたというパパママばかりではないでしょうから、「どんなことを教えればいいかわからない」「質問には何て答えればいいの?」「やっぱりまだ早すぎるのでは?」と感じる人も多いことでしょう。
「性」というと大人の性行為をイメージする人が多いかもしれませんが、幼児期に教えたい「性」とは、身体のことや心のことです。4~5歳になれば男女の身体の違いに気づきはじめるし、SDGsで掲げている「ジェンダーの平等」という課題にも関連します。また、昨今、性犯罪に巻き込まれる子どもが増えているという現状もあります。
これらのことを踏まえると、子どもの身体や命を守るために、幼児期に「性」について学ぶことはけっして早計ではありません。
何より、子どもがなにか困ったことがあれば気兼ねなく保護者に相談できるという関係性を育んでおくことが大切です。