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肌がカサカサして頭皮がむけてくる。これって病気?


生まれてしばらくすると赤ちゃんの皮膚がむけてカサカサになってきたと驚いた経験はないでしょうか。これは「新生児落屑(しんせいじらくせつ)」といい、病気ではありません。その原因と症状の特徴、ケアの仕方などを解説します。

新生児落屑(らくせつ)はいつごろ起きるの?

新生児の顔、頭皮、全身の薄い皮膚がポロポロとはがれ落ちてむけてしまう現象のことを「新生児落屑」といいます。はじめてみるママとしては驚くし、心配になってしまいますよね。でも、これは新生児の約9割に見られるとされる現象で、病気ではありません。新生児落屑が起こる時期は赤ちゃんによって差があるようですが、だいたい生後1週間前後から生後1カ月の間に起こります。ですから、生後1カ月以降に起こる皮膚トラブルや湿疹、カサカサは、新生児落屑ではない可能性が高いでしょう。

新生児落屑(らくせつ)が起こる原因は何?

赤ちゃんはママの胎内にいる時、「胎脂」という油分の膜に包まれて保護されています。胎脂はお腹の中では、赤ちゃんの肌を羊水の刺激から守り、肌にうるおいを与える役割があるのです。生まれた後には肌の乾燥を防ぐ役割もしてくれます。そのため生まれたばかりの赤ちゃんは胎脂がしっかりとついているのですが、沐浴によって徐々に洗い流されていき、外気に触れることで徐々に皮膚が乾燥していきます。最終的に新生児落屑となって皮膚がポロポロと剥がれてくるのです。

新生児落屑は、ママのお腹の中で胎脂に守られていた赤ちゃんの身体が、外の環境に肌が慣れるために起こる一時的な現象で、成長のための大切なステップ。一生懸命この世界に順応しようと頑張っている証ですからちょっと微笑ましくもあります。もちろん将来の乾燥肌とは全く関係ありませんから、安心して見守ってあげてください。