「飛行機」や「ブリッジ」赤ちゃんがカラダを反り返らせるのはなぜ?
伸ばす筋肉と曲げる筋肉の関係
生まれたばかりの赤ちゃんは自発的に手足を動かすことが上手ではありません。成長するに伴いカラダの機能も発達し、動かす訓練をするようになってきます。人にはカラダを「曲げる筋肉」と「伸ばす筋肉」があります。赤ちゃんは4か月ぐらいまでは「曲げる筋肉」を使って、カラダを丸めていることが多いのですが、5か月から6か月頃から「伸ばす筋肉」が強くなり、外に向けてぐっとカラダを伸ばす行動が多くなるのです。そこからまた「曲げる筋肉」が強くなり、思い通りにカラダをコントロールできるようになってきます。自分の筋肉をコントロールできるのとともに「飛行機」や「ブリッジ」は減ってきます。
成長に悪い影響はない?
「飛行機」や「ブリッジ」などの反り返りは多くの赤ちゃんに見られる行動ですが、逆に反り返りがない赤ちゃんもいます。反り返りの原因については諸説あり、他にも抱かれ心地が悪かったり、お腹がすいているなど何か不快に感じたときに力が入って反り返る説や、寝かせたときや抱っこしたときにカラダが刺激を受け、反射として反り返る説、興味のあるものを発見して自分の目で見るために反り返る説などもあります。いずれも成長の過程であり、個人差がとても大きなものです。
反り返りが多い、反り返りがまったくないからと言って過度に心配する必要はないようです。脳性麻痺や自閉症ではないかと心配をするパパやママもいますが、反り返り=脳性麻痺では決してなく、反り返りの現象だけで診断できるものでもないとか。反り返りは多くの赤ちゃんに見られる現象なので、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんを見守ってあげたいですね。