流行りの早期教育。本当に赤ちゃんの発達によいの?
スキンシップが脳の成長を促す
0歳児の赤ちゃんはまだ言葉を話せないため、パパやママとしては、自分のしたことが正しかったのか、ちゃんと赤ちゃんに伝わっているのかを不安に思うことも多いと思います。しかし赤ちゃんは、生まれてから生後6か月頃に向けて、まわりの人の表情を読む能力が発達し、視覚能力が高まる時期とされています。その頃から赤ちゃんの相手の「模倣」が始まり、9か月頃からは逆に「模倣されること」の認識が始まります。つまり、相手の行動や表情から「その人の心を知る能力」を獲得していくのです。
また、赤ちゃんの体をやさしく触ることでも刺激を受け、刺激を受けた脳領域だけでなく周辺の脳領域なども活性化すると言われています。赤ちゃんにとっての触覚刺激は、大人が受けるそれとは比べられないほど大きな効果があります。話しかけたり、触ったりする「スキンシップ」をできるだけ多くとることはとても大切なのです。
心を動かす脳は、3歳までに約80%が完成するとされていますが、それは意図的に与える早期教育から得るものではなく、普通の生活のなかで周囲の人との関りから赤ちゃんが受けている刺激こそが大切。赤ちゃんがいつも心地よく、ごきげんに過ごせているかが成長を促す大きなポイントになるようですね。