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噂の早期教育。本当に子どもの発達に効果的なの?

教育環境が合ってるかを測る目安は体の状態

早期教育を始める親の考えとしては、子どもの将来の選択肢を増やしてやりたい、社会で活躍できる大人になって欲しいというような親心がうかがえます。早期教育の考え方は、脳科学や心理学の研究結果の影響が強く、以前は学力面を重視した教育が中心でしたが、現在はコミュニケーション能力や独創性・発想力、協調性・共感性を育むことを目指すものが増えてきました。一般的には、人の脳は3歳までの乳幼児期の頃が柔軟性、吸収力、容量ともに人生でいちばん優れており、この時期に脳に良質な刺激を与えることで、持てる能力を最大限に引き出せると考えられています。

でも、スポーツなどの得手不得手があるように、物事にも得意不得意があります。早期教育の内容やその環境が親の理想ばかりを追求して、子どもの能力や特性に合っていない場合、子どもがストレスを感じるリスクがありそうです。しかもストレスをうまく解消したり、言葉で伝えたりする力もまだまだ未熟です。その結果ストレスをため込み、精神的に不安定になったり、食欲がなくなったりなどの問題が生じてしまうことも。子どもの機嫌がよいかどうか、食欲が変わらないか、イライラしていないかなど、子どもの状態をよく見ながら進めましょう。