必要な人に必要な支援を「令和6年能登半島地震 支援情報ナビ」

備えておきたい赤ちゃんと子どもの防災


近年立て続けに起きている自然災害。いつ起こるかわからない災害に備えて、自分で身を守ることができない赤ちゃんや子どもの防災を考えておきたいもの。日常から家族で取り組んでおきたい防災対策について紹介します。

周辺地域の状況と避難経路の確認を

災害に備えるにあたって、まずは情報収集が大切です。自治体が発行しているハザードマップや防災情報などで、住んでいる地域やその周辺で起こりうる災害について情報収集することができます。

地域の避難経路や避難場所、災害時に拠点となる病院などを防災マップにまとめ、避難経路は子どもたちを連れて安全に避難できるルートかどうか、実際に歩いて点検しておきましょう。倒壊の危険がある古い家屋やブロック塀などがないか、段差など足元に注意が必要な場所はどこか、洪水や大雨の際に水が多く溜まったり水の勢いが増す窪地や狭い路地はないか、家族で一緒にチェックしながら歩いてみることをオススメします。

また、自治体などで行われる防災訓練やイベントは、万が一の時に支援が必要となる、子連れ家族が住んでいることを知ってもらえるチャンスです。積極的に参加して地域の方と顔見知りになっておきましょう。

自宅での避難訓練で行動確認を

幼稚園や保育園、小学校で避難訓練がありますが、自宅でもおもな災害を想定した避難訓練を家族で定期的に実施することをオススメします。

例えば、地震を想定した避難訓練。揺れを感じたら、窓ガラスや本棚などの背の高い家具から離れ、机の下や布団の下など、頭を守れる場所へ移動し、揺れがおさまるまで安全確保に努めます。赤ちゃんや子どもはママのお腹の下に隠すように守ってあげましょう。「○○の部屋にいる時に地震がきたら、どの場所に移動し、地震がおさまるまでどのように待機するか」をケースごとにシミュレーションしておくと、いざという時にスムーズに行動できます。室内に閉じ込められてしまわないよう、扉や窓を全開にしながら移動し、避難経路を確保しておくこともポイントです。

揺れが落ち着いたら周りの状況を確認し、頭を保護する防災頭巾やヘルメット、足を保護する靴を履かせ、避難バッグなどを出して、避難場所へ向かう準備をします。建物などの倒壊、避難者の混雑で、悪路が続く可能性も高いため、赤ちゃんを連れて出る時はベビーカーを使用せず抱っこ紐で移動するようにしましょう。自宅を離れる時は電気のブレーカーを落としておくと二次災害防止になるようです。

このような一連の流れを避難訓練として日常から確認しておくことで、万が一の時に落ち着いて行動できるようになります。