気になる赤ちゃんの頭の形。小さいうちなら直すことができる?
生まれてくるときに狭い産道をちゃんと通れるように、赤ちゃんの頭蓋骨は、骨も柔らかくて隙間が空いています。その分、同じ方向ばかり向いて寝ていると、下にしている側が段々と平らになってしまうことも。ママとしては気になる頭の形の悩みに応えていきます。
柔らかくて隙間が空いている赤ちゃんの頭の骨
赤ちゃんの成長に伴い、脳と頭蓋骨も大きく成長していきます。個人差はあるものの、およそ生後7か月から8か月までは骨の柔軟性が高く、徐々に骨が固くなっていきます。だいたい1歳から1歳半で最終的な頭のサイズの70%まで成長し、この頃におおむねの形は定まると言われています。その後は頭の形はそのままに、ゆっくりと成長していくようになるそうです。
やっぱり気になる頭の形
ママとしては可愛い我が子のことはどんな小さなことでも気になるもの。目に見えてわかる赤ちゃんの頭の形のゆがみは心配の種です。赤ちゃんの頭の形のゆがみは、
多くの赤ちゃんに見られる絶壁と呼ばれる「短頭症」
細長く狭まった宇宙人のようだと言われる「長頭症」
左右が非対称のいびつさで心配も大きい「斜頭症」
の3つに分類されます。
米国では、赤ちゃんをうつ伏せで寝かせることが一般的で、後頭部にかかる重力が軽減されていたため、今ほど「頭蓋変形症」は問題になっていませんでした。しかし、乳幼児突然死症候群(SIDS)撲滅のため、1992年に乳幼児の仰向け寝が推進され始めてから、赤ちゃんが自力で体位変換できるようになるまで仰向け寝で寝かすようになりました。
結果として突然死は大きく減少しましたが、仰向け寝が赤ちゃんの体位と運動を制限するため、後頭部が扁平になる赤ちゃんが急増したのです。これからもわかるように、頭の変形は長時間同じ体勢で寝かせることに主な原因があります。