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チャイルドシート新安全基準「R129/i-SIZE(アイサイズ)」は 何が変更になったの?

新基準は3つの変更で安全性UP

新安全基準の「R129/ i-SIZE」で従来の安全基準に比べて強化されたのは次の3つの点です。

1.「後ろ向き」取り付けの義務期間を生後15カ月未満までに延長
未熟な赤ちゃんの体を守るため、これまで後ろ向きシートは生後12カ月頃までだったのに対して「R129/ i-SIZE)」では生後15カ月未満まで後ろ向きシート装着が義務化されました。

欧州では、交通事故が起きた場合チャイルドシートを前向きに装着するよりも後ろ向きに装着するほうが赤ちゃんの体の損傷を大幅に軽減できるということが実証されていて、長い期間後ろ向きシートを取り付けることが推奨されています。
日本でも「R129/ i-SIZE」が適用されることで、後ろ向きシートの取り付け期間が長くなり、安全性がより高まります。

2.「側面衝撃」対策を強化
従来の安全基準では、前後からの衝突についての試験は導入されていましたが、「R129/ i-SIZE」では側面の衝突についての試験も追加されました。より審査基準が厳しくなったということですね。

3.装着基準が「身長」に変更
従来は体重が基準でしたが、体重を基準にしてしまうと、未熟なのに前向きに取り付けることでフィット感がないことも多かったので、個人差があまりない身長を基準にすることに変更されました。