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急にカラダをビクッとさせてバンザイの姿勢。これって大丈夫?


生後間もない赤ちゃんが突然、カラダをビクッとさせることがあります。両手を広げて抱っこをねだっているようにも見え、ちょっとコミカルで可愛らしく見える一連の動作を「モロー反射」といいます。ここではそんなモロー反射について解説していきます。

「モロー反射」って何?

「モロー反射」とは、生後間もない赤ちゃんが前触れなく急にカラダをビクッとこわばらせ、両手を広げて外側に伸ばしたり、そのあとぎゅーっと抱きつくように縮めたりする一連の動作のことをいいます。こうした赤ちゃんの動きは、とてもコミカルで可愛らしく、ほほえましくも思えますが、一方で、何か異常があるのではと心配してしまうパパママもいたりします。

この現象は、月齢の低い赤ちゃんの時期だけに見られるもので、赤ちゃんの意思とは関係なく起こる原始反射のひとつ。原始反射とは、幼児が特有の刺激に対して、中枢神経系によって引き起こされる反射行動で、無意識に特定の筋肉が動く現象です。成長過程に起こるものなので、むしろ病院では、産後に赤ちゃんの健康チェック指標のひとつとして、モロー反射などの原始反射の確認をします。他に、赤ちゃんが差し出された手をギュッと握る「反射反応」や、口元に持って行った指などをチュパチュパ吸う「吸啜反射」も原始反射だとされています。