早生まれの子は本当に不利!? 親の関わり方は?
決して、能力が劣っているわけではない
ですが、パパママに理解して欲しいのは、この状況はあくまで“学年の区切り”の中での話であり、その子が持つも本来の能力が劣っているわけではないということです。
早生まれのお子さんとの関わり方で大切なのは、決して「同級生と比べない」こと。同級生と比べて「できる、できない」を判断するのではなく、その子なりの「できること」「できるようになったプロセス」「がんばり」を褒めるようにしましょう。
子どもは身近な人からの「褒められた」「認めてもらえた」という体験を自信とし、伸びていきます。くれぐれも、比べてできないことを叱ったり責めたりするのではなく、子どものがんばりを褒め、伸ばしていくように心掛けましょう。
早生まれのメリットは?
このように、同級生と比べて、体格や発達でどうしても遅れをとってしまう早生まれですが、じつはこの点をメリットとする考え方もあるのです。なぜなら、早生まれの子は、先にできるようになった同級生たちを見て、追いつけ追い越せと日常的にがんばるようになるからです。これは結果的に、自分の実力を伸ばそうとする努力につながることが期待できるでしょう。
ちなみに、スポーツでは「ジョッキー」や「フィギュアスケート」など、“小柄”が有利に働くスポーツで活躍している早生まれの選手もいます。早生まれだからといって、みんなが小柄なわけではありませんが、早生まれの特徴が有利に働く傾向をつかんで、伸ばしていくのもいいかもしれませんね。