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妊娠から子育てまでをワンストップでサポートする「ネウボラ」とは?

「ネウボラ」ではどんな支援を受けられるの?

「保健師や助産師などからの専門的な知見」と「子育て経験者などの当事者目線」の両方の視点を活かして、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を行うことを軸にしています。 支援範囲は、妊娠期から就学前までの子どもの成長支援はもちろん、母親や父親、家族全体の心身の健康サポートも含まれています。

厚生労働省「子育て世代包括支援センター業務ガイドライン」によると、以下の4つの支援業務を通して、妊産婦や乳幼児、そしてその家族の実情を継続的に把握すること、そして関係機関と連携しながら必要なサービスや支援を提供することを目指しています。

①妊産婦や乳幼児などの実情の把握
保健師などによるセンターでの面談や家庭訪問、関係機関からの情報収集などを通して、妊産婦や乳幼児、家族環境の実情を継続的に把握します。また、収集した情報は妊産婦・乳幼児ごとに記録して管理されます。おそらく病院のカルテみたいなものですね。
各自治体に妊娠届を提出した際に、「母子健康手帳」の交付とともに保健師などと面談または面談の予約をするケースが多いようです。

②妊娠・出産・子育ての各種相談への対応
出産・育児について専門的な知識を持つ保健師や助産師などが対応するケースが多いようです。自身の体調や不安、家族のことなど妊娠・出産・育児に関係するあらゆる相談に応じてくれ、適宜必要な情報提供やアドバイス、指導を行ってくれます。
妊娠期は、体調の変化や気持ちの面などでも大きく揺れ動きます。いまの自分の状況に共感してもらったうえで、必要な情報やアドバイスがもらえるのはとてもありがたいですね。

③支援プランの策定
妊産婦の心身の不調、育児、家族のことなどで支援を必要としている場合、または支援が必要と判断した場合は、医療機関や子育て支援機関、NPOなど関連機関と連携しながらその状況に合わせた支援プランを本人の意向も入れながら考えてくれます。

④保健医療など関係機関との連携
面談や関連機関からの情報収集を継続し把握しているからこそ気づける「サイン」も多いようです。たとえば医療機関との情報共有によって、妊産婦自身が自覚していない心理面や社会生活面でのつまずきの兆候を早期に把握し、早期に支援の必要性を本人に促すなど、センター側からの積極的な支援も目指しています。

また、ネウボラが開設されるまでは、母子健康手帳の交付は自治体窓口、妊婦健診は産科、母親学級は保健センターなど窓口がバラバラでしたが、ネウボラでは担当保健師が母子手帳の交付から乳幼児健康診断まですべて支援してくれるので、窓口がワンストップ(1か所で用が足りること)であることも嬉しいポイントです。「だれに」「どこに」相談したらいいかさえわからないことがたくさんあるなかで、「とりあえずネウボラに相談してみよう」と思えるだけでも、大きな安心につながりますよね。