「ご機嫌ななめ」を見逃さないで
監修:薗部友良先生(育良クリニック小児科顧問、元日本赤十字社医療センター小児科部長)
できることなら、赤ちゃんには病気もなくいつも元気でいてほしいもの。ですが、風邪などの感染症にかかってしまうのも、ある程度は仕方ありません。
気をつけなければいけないのは、機嫌が悪く食欲もないとき。いつもとは違う赤ちゃんの様子に気づいたら、病気のサインかもしれません。必要に応じて医師の診断を受けましょう。毎日たくさん触れ合って赤ちゃんの様子をよく見ていると、病気で機嫌が悪くなっているのかどうか判断がつきやすくなります。
健康ノートを用意
毎日、赤ちゃんの体温など健康状態をノートに書いておきましょう。成長の様子がわかるだけでなく、病気のサインに気づくこともでき、お医者さんに説明しやすくなります。
健康ノートに記録したいこと
- 体温(決まった時間に計測)
- 機嫌
- 食欲
- 睡眠時間
- うんち・おしっこ
- 発疹・かぶれ
- 鼻水
- せき
病院へ行く目安
いつもと違う赤ちゃんの様子に気づいたら、症状をよく見て。緊急性が高い場合は、すぐに病院へ行きましょう。
夜間・休日であってもすぐ病院へ!
- 39度から40度近い高熱がある
(3か月未満なら38度以上) - 下痢、嘔吐が続き、水分を受けつけない
- ぐったりしている(意識が薄れている)
- けいれんを繰り返す
- 呼吸が苦しそう
診療時間に病院へ
- 38度以上の熱が続いている
- 食欲や元気がない
- せきや鼻水が出る
- 発疹が出ている
- 嘔吐や下痢をするが、水分は飲める
判断の目安を提供してくれるサイトも参考にして
対応に迷ったら電話相談もできます
- 小児救急電話相談 #8000
赤ちゃんがかかりやすい病気
赤ちゃんがかかりやすい病気は本当にたくさん。流行期があると言われている病気も、条件によっては一年中かかる可能性があります。共通しているのは、多くは熱が出ること。主なものだけでも、こんなにあります。
赤ちゃんがかかりやすい主な病気
- かぜ
- 突発性発疹
- 嘔吐下痢症
- ロタウイルス胃腸炎
- 手足口病
- インフルエンザ
- 水ぼうそう
- おたふくかぜ
- はしか(麻しん)
- 風しん
- 百日せき
- 肺炎球菌
- Hib感染症
これらのうち、「かぜ」「突発性発疹」「嘔吐下痢症」「手足口病」を除いた「マーク」のある全ての病気は、予防接種により、感染・発病予防、重症化予防につながります。受けられる月齢になったらすぐに予防接種を受けておき、赤ちゃんとご家族が辛い思いをしないよう守ってあげましょう。
※個々の病気の詳細は「ラブベビ.jp」で確認できます。
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